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意識をむけてみるといろんなものが見えてきますよね。お酒とオンガクが好きなサラリーマンが綴る、意識の向けどころページです。お仕事の息抜きや、お酒の肴にどうぞ。


by dasauso
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久々にスーパーの男 (会社を休んで)

そう、週休3日ペースなのです。

先週も火曜日は会社をやすんで、柳月堂(※喫茶店)のソファーでモーツァルトを聴きながら本を読んだり居眠ったりしていたのですが、今日も会社には行かず、柳月堂へいこうと思いました。


でも、時間あるし、自転車のパンク直してからいこうかな、と。予想外にパンク車が行列。「くそぅ、1時間もかかるんかいな。」 仕方がないので、ショッピングセンターのフードコートで時間をつぶすことに。

CDウォークマンで(型落ち人間なのです)ロッシーニを聴きながら本を読んでいたら、なんだか結構柳月堂と同じようにインスピレーションが沸いてきた。これは意外な発見でした。

うん、目を閉じると確かに柳月堂のようにもおもえてくるけれども、再び目を開けると、お好み焼きコーナーとうどん、マクドがあり、張り紙がべたべたと、節操のない光景がひろがり、あまりきれいとはいえない格好のおっちゃんやおばちゃんで満たされています。


イヤホンをはずすと、完全にこの場に引き戻され、三重ぐらいに重なる店のBGMと案内放送、おばちゃん達がくっちゃべっている。

「あははははは」

なにがそんなに面白いのかな。これがショッピングセンターの音の風景なのか。確かに、スーパーが静まり返っていて、ロッシーニやモーツァルトが流れていたらきっと異様です。


しかし、ショッピングセンターの空間って、よくよく見てみるとほんとに不思議です。意図されてデザインされた売り場やエスカレータ、テイクアウトの飲食コーナー、共用スペース。みんなここに買物に来る。ここしかないのかな。


何か売り手の意図の通りに消費者が動かされている。いや、売り手さえ意図があるのかどうか。ショッピングセンターという空間を作ったデベロッパーの意図の通り?デベさえもどこまで意識しているのか。なんだか、日常の空間、繰返しの空間と思うと、エスカレータにのった買い物客たち(自分含め)がコンベアに乗せられたサルのように見えてきます。大きな仕組のなかで飼育されているような感じ。


市、バザール、マルシェといった形態とはやっぱり何かが本質的に違う気がしました。


かつては、スーパーの研究をしていて、「スーパージオグラファー」なんて言っていましたが、その時はこういう内容ではなかったけれども、久しぶりの感覚です。


都市って、集積とか多様性が魅力なんだとしても、街自体が魅力的なところって実は限られているのかも。ショッピングセンターがあるようなところは、日本中どこにいっても同じような空間だし、空間としては、とくに多様性なんてあるんだろうか、と思えてきます。


意図された空間だと意図された行動しかしないような気がします。とすれば、たとえばなにもない田舎に行った方が、自分で意図した行動ができるのかもしれません。


なんてことをうにゃうにゃ考えているうちに、パンク修理が仕上がる時間になりました。


そう、パンク修理を直してくれる人が「そこ」にいるから、便利なんですけどね。


便利なんですけど、こう、便利って危険な香りがする言葉ですね。
by dasauso | 2007-04-10 22:16 | ニチニチ編