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意識をむけてみるといろんなものが見えてきますよね。お酒とオンガクが好きなサラリーマンが綴る、意識の向けどころページです。お仕事の息抜きや、お酒の肴にどうぞ。


by dasauso
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「はじめまして!」

「はじめまして!」

既存の団体のなかへ飛び込んで自己紹介をするときの独特の緊張感というのがある。

今日もそうだった。
そして、ほとんど自分ひとりだけが新人というシチュエーション。さらには自分が一番年下。(多分)

いろんなところで、合唱をやってますという紹介をやるが、この場面ではそれがつかえない。


これまで所属していた合唱団とは別に、あたらしいところへ飛び込んだ。運良く今日が新しい曲をやる第一回目の練習。そう、少し前に書いた、ブラームスのドイツレクイエム。

一曲目から練習。歌の部分に入る前の長い前奏からはじめはったので、「へぇ」と思った。そしたら、そのまま、最後まで。
歌詞ではなく階名読みながら初見で全曲を通した!ドイツレクイエムだ!!

もちろん、あやしいところも多々ある。が、通したのは、全体の雰囲気をつかむため。そして、その中で、ここが難しそうだな、というところ、これはなんとかなりそうという感触を得た。


そのあと、残った時間、これまた初見の短いコラールを歌う。ざっと16小節。
こんどは10分15分のうちに、暗譜で歌うところまでもっていく。

短時間で音楽を仕上げられるその技術の高さを感じたが、実は今日印象深かったことというのは、そのことではない。

むしろ、そこで仕上げられた音楽が心にもたらす効用である。最初は楽譜を懸命に追いながら歌っているものの、暗譜で歌いだす瞬間から、互いが互いの音を聴き合い、歌が楽譜上ののっぺりしたものから、互いに音を聞きあいながら全員の意識の入ったよい響きになるということである。

そうして、わずかな時間のうちに美しいハーモニーが出来上がる。その響きを聴いて自分たちの喜びをかみしめ、わかちあうことができる。これはすばらしいことだと思った。

個人的には、階名読み(ヘ長調のファをドと読む)で歌う練習をしたことで、初見の曲を歌いやすくなったのが、一つ技術的な成果であった。要はこれまでの自分ではできなかったことができるようになり、自信になったということである。


仕事でもそうだと思うけど、少し変わったところに身を置くときにハッとすることが多い。今日はそんな時間があった。
by dasauso | 2006-01-08 23:57 | ニチニチ編