意識をむけてみるといろんなものが見えてきますよね。お酒とオンガクが好きなサラリーマンが綴る、意識の向けどころページです。お仕事の息抜きや、お酒の肴にどうぞ。


by dasauso
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集ういとこたち

うちにいとこ達がやってきて、パーティを開いた。
(ちなみにこの間、薬のおかげで首の痛みも半分ぐらいにやわらき、一人でトイレに行けるようにもなった。やれやれ。)

うちではっきりと自慢できるのは、いとこ同士が非常に仲がいいということだ。みんな歳をとり、さすがに全員が集まれることはなくなってきたが、正月や盆以外でも、集まってごはんを食べたり、酒を呑んだりする。

私と妻で料理を準備していたが、早い目の時間に弟がやってきた。
弟は料理のプロであるので、材料を与えてつくらせるとさすがに上手い。渡した食材からオリジナルのレシピを考案し、味はもちろん、盛り付けの美しさまで、これは金を払わないかんなという感じである。いつもこれをやってくれたらいいんやけど。

で、4種類のワインのブラインドテイスティングをやり、めしを喰らい、手品を楽しみ、オトコとオンナの話をし、と。そんなこんなで、あっという間に時間は過ぎてゆき、いつの間にか眠ってしまっていた。

こういう楽しい時間が過ごせるのは、親の兄弟が仲良かったからで、そして、祖父母が偉かったのだなあと思う。そんなわけで、いとこ同士がこんな風に仲がいいのは、必ずしも当たり前のことではないのだなあと気づいてから、いっそう祖父母に感謝している次第である。
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by dasauso | 2005-03-20 23:18 | ニチニチ編

介護

首がまわらん!
というのは、寝違いがひどくなったせいだ。
2、3週間前から少し痛んでいたが、前日に会社で書類の入ったダンボールを棚の上に持ち上げたときになんかぶちっといった気がした。

寝ている間に悪化した。

今朝はなにもできない。
起きるのも妻に手伝ってもらいながら、それでもわめきながら
5分ぐらいかかってやっと布団から出られた。

いすの立ち座りも一人でできないから、トイレにも一人で行けない。
ほんとに情けないことだ。

介護というのは、こういうことをいうのだなぁと、体でわかった気がする。

なにがわかったかというと、介護する側もたいへん、される側もたいへんということだ。妻に布団から起こしてもらうとき、まくらと頭の間に手を入れて抱え起こしてもらう。このとき、少し間違えると、首に負担がかかり、たいへんな痛みを伴う。

妻は一生懸命だ。
けれども、激痛がはしる。
やりなおす。

あまりに痛みが頻繁なので、妻がいじわるをしているのではないか。
そこまで言わずとも、横着しているのではないか。
そんな勝手な思いさえ芽生えてくる。そう思って、あとで情けなくなる。

結局、妻に手をひかれ、病院までよぼよぼと歩き、
一日を静養にあてた。

介護にはおたがいの忍耐が必要である。
会社を休むはめになったが、その代わり、一つ学べた気がした。
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by dasauso | 2005-03-18 22:26 | ニチニチ編

米シャンパン

昼間はワイン付カフェランチだったので、またしても晩ごはんは和食にしたのだった。

蛇足ながら解説すると、これは、日曜の方程式(=昼前までふとんの中で過ごし、のーんびりと昼飯をたべ、食後にスナック菓子をむさぼり、オープン戦などテレビを見ながら疲れたところで昼寝して、サザエさんが終わる頃にまた起きてくるという最悪の休日)を避けるために敢行されたのだった。

洋食がつづくと、買ってくる食材も洋風になり、そして和食向けに調理されることもないが、いまはそうではない。先週はずっと和食、そして今日もだ。もちろん、その陰には日本酒の存在があるのだが。

さて、今晩のおかずは、ゆで豚(バラ)のみぞれポン酢がけ、ふきのとうの味噌ゴマ和え、叩き長芋ともずくの酢の物。

とりわけ傑作は、ふきのとうの味噌ゴマ和え。(ふきのとうを米のとぎ汁といっしょにさっと茹でる→水に浸してあくぬき。摺ったゴマに同量の味噌、半量ぐらいの砂糖、のばすための少量の酒を混ぜておく。あくを抜いたふきのとうを細かく刻んで和える。)
(元ネタ:http://www.h2.dion.ne.jp/~w-plants/fukinotou.htm)

レシピによると、半日ぐらいかけて水を何回も取り替えながらあくを抜くとあるけど、それはやっとれん。半時間でも十分やった。ふき味噌よりも、ふきのとうの青々しさを味わえる。お砂糖は少なくしたほうが、ふきのとうの味(苦味)が感じられてベター。

これは本当にうまい。酒飲みをやっていてよかったと思う瞬間を迎えられることだろう。ふきのとうは春しかでないので、ぜひいますぐ試していただきたいものだ。

このふきのとうのことだけ書いておいても十分なのだが、今日は他のもよかった。まず、ゆで豚のみぞれポン酢がけ。豚の脂をおとすために、20分ほど茹でるのだが、そのときに「おから」と一緒にゆでる。そうすると、おからが脂をすってくれて、臭みもとれる、と、道場六三郎が書いていた。確かに。それにおろしポン酢で頂くので、ほんとにさっぱり。とはいえ、やはりバラの脂のつき方が相当だと、食べてるシリから胃がもたれてくる。その辺、好みにより、モモやロースでもいいかもと思う。

そして、長芋。叩くってどない?と思われるかもしれないが、叩くのだ。ビニール袋に入れて、ガシガシと叩くのだ。胡瓜をたたくのと同じ要領だけれども、必要なパワーが違う。怨念度を高めておくと効果的。今日は美味しくできていた。(妻作成)


そんな面々に相対するのは、「王禄 純米にごり 出雲麹屋(仕込み第十号)」。
どうもこの冬は乳酸を感じられるお酒が好みのようで、長期熟成のものを除けばいま冷蔵庫に入っているお酒はみんなその系統だ。
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ただ、この麹屋はいまなお酵母が生きていて、すこしキャップをゆるめたところで(300ml瓶)、シュワ~っとガスが沸いてくる。澱で濁った中から泡がたちこめる。みごとだ。

お味のほうは、きわめて辛口。よって、食中でも十分いける。酒飲みの女性にはもってこいのお酒である。今日の失敗は、普通のぐい飲み(透明ではあったが)でのんだこと。シャンパングラスだったらもっと美しかっただろう。

今日のお料理で行くと、ゆで豚は、もう少しボディのふくよかなお酒のほうが合うような気がした。豚の脂の甘みが感じられるぐらいがええのではないか。(今日試したなかでは、奥播磨の80%とあわせたときが美味しかった。)


少しシャープで、母性を感じる。

水野美紀

か。

はからずも、妻へのホワイトデー酒となったのであった。

◇お酒データ◇
王禄 純米にごり 出雲麹屋 仕込第十号
五百万石?60% アルコール度16度~17度 (酒度 +8  酸度 1.8 ?)
300ml 670円
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by dasauso | 2005-03-13 22:50 | ニホンシュ編

アテ・サケ・グラス!

悲しみを過去のものとして、我が家の食卓には、再び酒がもどってきた。

そして、今日は不老泉の「杣の天狗」。

けれども、これだけが主役ではない。なぜ杣の天狗が開いたかと言えば、新しいグラスにあわせるため。そして、このお酒といっしょに頂く予定にしていたフナ寿司を解禁。

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仕事を終え、フロに入り、10時半から宴会スタート。

まず、フナ寿司。これは頂き物なのだが、立派なメスのニゴロブナ(煮頃鮒)。大吟クラスで一升瓶ぐらいの値はしそうだ。平和堂の研究をしていたころは、調査地の食堂でその味に酔っていたものだが、食べるのはまさにそれ以来のことである。

これが期待に違わぬ美味。この酸味!この香り!うおお!!

グラスのほうは、「今日もらった」妻からのバレンタインデープレゼントである。かなりのサプライズだ。それはともかく、このグラス。かなり薄いガラスでできており、またこのかたちから、香りを楽しむ日本酒にかなり合う。あまり人には教えたくないけれども、このブログに来てくれた方にはこっそり教えます。

はっきりいって一目ぼれだったグラス。やってくれます。>妻

そして、不老泉の杣の天狗。やはり、これがないと食卓はさみしい。フナ寿司に太刀打ちできるだけのボディをもちながらも、繊細な味わい。「杣の天狗」といえば、地元産の山田錦を使った地域密着の酒としてラインナップされていて、安曇川の寿扇、新旭の風の舞と並んで、朽木の「杣の天狗」、ということになる。

立ってくる香りはわりと控えめなので、今日の大吟醸グラスの本領発揮とまではいかなかった。バーでしか飲んだきりだが、「杣の道」(鯖街道沿いのギャラリー名を冠した同じく不老泉=上原酒造の酒)とかなり似ている。ただ、「杣の道」の方が少し甘みがあり、やさしい味わいだっただろうか。こちらは、アルコールの押しがある。

妻もしばらく飲んでいなかったお酒を楽しんでいた。いいのか悪いのかわからないが、とにかくこれまでの食卓が戻ってきたような感じだ。

再び、米の消費量が減りそうな予感がする。

◇今日のおとも◇
フナ寿司、ハタハタの焼いたん、穴子とほうれん草のオムレツ、ほうれん草のおひたし、キャベツとおあげの煮浸し
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by dasauso | 2005-03-08 23:53 | ニホンシュ編

(無題)

最近、書くエネルギーというか、書きたい衝動に駆られることがないなあ、書くことがないからかなあと思っていた。

そんなある日、会社での仕事中、妻から、昼休みにでも電話くださいとのメールが入る。
妻は朝から産婦人科へ定期健診にでかけていた。もしや、おなかの赤ちゃんの性別がわかった、とかいうことだろうか。名前は男の子の場合と、女の子の場合と二つ考えていたが、片方はいらなくなってしまうということではないか。

けれども、そうではなかった。そうではなく、妻は泣いていた。
......!
そして、もうお腹の子供がもう動いていないと、力なく告げられる。

最初のうちは、まずは涙している妻を力づけなければという思いが先に立つのか、子供のことがまだよく実感できなかった。
けれども、電話を切ると、次第に悲しみがこみ上げてくる。これまで、会社で涙をながすことなんてことはなく、学校時代でも記憶にないが、その日は涙がでて涙がでてたいへん困った。周りには、急性の花粉症だと思ってもらえていただろうか。

想像の中での子供は、夢の中に登場する人物と同じように、その顔が定かではない。けれどもどの顔も笑っている表情ばかりであった。妻は夫と軽いもめごとになると、「ねえ○○ちゃん」と味方を一人ふやし、夫としては、立場が悪くなることしばしばであった。
子供が生まれる前からバカになっていた親としては、その分の喪失感も大きい。

ただ、思えることに、生まれてきてから亡くなるよりも、あるいは、体が弱いままでてくるよりも、まだ良かったのかもしれない。あの子は、この世で生きていくには、たまたま十分な力が備わっていなかったのだ。

春休みには、少し大きくなったお腹をかかえながら、旅行に行こうと話していた。海外にするか、慎重に国内にするか、どうしよう、と話していた矢先であった。しかし、今回のことは、旅行にいった後のことでなくて良かったと思う。もし後であれば、行ったことをたいへん悔やみ、そして悔やみきれないことになっただろう。

そういう意味で、今回、そういう自責の念にかられるようなことなかった。そういう意味でも妻は偉かった。大好きな酒も、コーヒーも完全に断っていた。「別に欲しいと思わないから」とはいうものの、横で夫がおいしそうなお酒を飲んでいると、口に含んで味を楽しんで、そのまま流しへ捨てていた。


午後の会議では多くの議題を前に、少しぼんやりしながらも、仕事モードへと連れて行かれた。帰りのバスで、再びいろんなことを考え出す。晩ごはんの食材を買うためにスーパーへ向かったが、店頭にあるフラワーショップの花を見てたらこれまた泣けてきた。

妻はその後仕事に出かけており、果たして食欲があるのかどうか、わからない状態であったが、いつまでも落ち込んでいるのではなく、明日からはまたきばって生きていかねば、と思い、晩ごはんは元気を出していくぞという印に、「焼き肉」を食べることにする。

帰宅後は二人して目を赤くしていたが、「焼き肉」の趣旨に妻も賛同してくれ、普段は買わないようなお肉を食べまくった。そして、久々に二人でビールを口にした。


人の話で、流産の話をきいたりすると、気の毒なとは思っていたものの、こんな気持ちになるようなことは想像できなかった。今回の出来事のおかげで、子供が生まれるということに、よりいっそう有難味を感じられるようになったのではないか。そういう気がする。

安らかにねむってね。 In Paradisum.
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by dasauso | 2005-03-06 18:51 | ニチニチ編