意識をむけてみるといろんなものが見えてきますよね。お酒とオンガクが好きなサラリーマンが綴る、意識の向けどころページです。お仕事の息抜きや、お酒の肴にどうぞ。


by dasauso
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上らず昇る

四条河原町の阪急百貨店に、レストラン街(とは言われたくないのだろうが)がリニューアルオープンした。

その広告のキャッチが、「四条河原町、昇ル」である。(四条河原町角っこ、店舗の外に幕がぶら下がっている)
これが気に入っている。

京都の人にとって、道を歩いている時の東西南北の感覚は、たいへん重要で、とくに住所が、たてとよこの双方の道路から交差点を示し、そこを「上る(あがる)」「東入る」といった言葉で表現される。

たとえば、京都市役所であると、「京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町」ということになる。

そうした「京都っぽさ」が、京都ブランドを使ってヨソで商売しようとする人にも使われることとなっている。たとえば、東京には、「上ル下ル西入ル東入ル」(京都発くずし割烹)というお店ができた。大阪には、「東山花見小路上ル室町角」(SUSHIらしい)という、あり得ない地名(全部南北の通りやん。しかも三つ組み合わせ??)のものまでできてしまっている。

いまでは、どーでもよくなっているのだが、最初それらの店をみたときには、どちらに対しても、いい気分にならなかった。両方の店に何の恨みもないが、ネーミングだけから判断して、よくない気分を感じたのだった。

当たり前といえば当たり前なのだが、京都の街中にいると、京都らしさを強調することは、あまり言わない。そして、和食を食べに行って、「京料理」の店には入らない。「京風○○」とかついているのは、たいがい京都の外で売っているものだ。これは、京都ブランドが好きな、ヨソの人たちに対する売り言葉である。そういうもののなかに、「本物」がどれだけあるだろうか。おそらく「ほんまもん」には、京風などと名乗らずとも、自分たちの「普段」に対してブランドがついているのだ、という自負のようなものもあるのではないだろうか。ともかく、京都らしさはあまり前面に出てしまうと、安っぽく、またいかがわしく感じてしまうところがあるのだ。

また、ある本でも指摘されていることだが、たとえば、京都の老舗に対しても、京都をでていって、ヨソで商売しにいっているものに対して、「あそこは味が落ちた」などと、冷たいところがある。

そうして、上る下るの乱発に、少しヘキエキしていたところ、この「四条河原町、昇ル」が現れたのだった。このひねり業に対しては、「うまい」、と思った。こちらについては、なぜだか微笑ましかったのである。

で、どんな店がが入ってるんやっけ...
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by dasauso | 2005-05-09 23:23 | ニチニチ編