ひととき経って
2004年 12月 06日
五風十雨
なんとも素敵な名前だ。
美稲で鳴らした(いまも?)秋田の天の戸プレゼンツの純米吟醸。
酒名の由来
五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る。
風雨そのときを得て作物がよく育つという中国の言葉を酒名としました。
沃野を潤す雨、波穂を渡る風、そして米作り農家のひたむきさが
ひとつの風土となって、この吟醸酒が生まれました。
瓶のうしろには、このように書かれている。
気になるお味のほうは、と。
すきっとして、ほのかな吟醸香りがする。
ふつうやんか。
仕切りなおして飲んでみる。
でも感想は同じ。
決してまずいとかいうことはない。
だけど、わりとある味。
名前のせいか、期待が大きすぎたのかもしれない。
こうして、開栓からおよそ一週間放置されたのだが、
久しぶりに食卓へ抜擢される。
むむ、ここへきて、なんだか味わいに田舎くささがでてきて、
ええ感じ。
おお、これやこれや。
根はしっかりしている。
もともといい味もってるんだから。
そんなに迎合した売り方することはなかったんです。
少し齢をとって、見えてきた「しわ」もむしろよく合っている。
喩えるなら
奥貫薫
かな。
地味です。
☆今日のおとも☆
ブリのおつくり、長いもとろろの味噌和え、春待ちの胡瓜と若布の酢の物、かぶらの塩もみ
☆日本酒データ☆
五風十雨 (天の戸の浅舞酒造)
純米吟醸 美山錦50% 九号系酵母
アルコール度16~17度 日本酒度+4 酸度1.4
by dasauso
| 2004-12-06 22:24
| ニホンシュ編